シカゴからロス・アンジェルスまでを2泊3日で走っているのが、
AmtrakのSouthwest Chief号です。Southwest ChiefはSuperlinerと
呼ばれる総2階建車両で、初めてプラットフォームから見たときに
は、その4mぐらいあるあまりの高さに驚きました。

ユニークなのは車体構造で、車両の中央部に出入口があり階段を
登って各部屋になっています。階段脇の両側は荷物室になってい
ました。食堂車は2階がフロアになっていて1階で調理。料理は
エレベータで2階に上がってきます(笑)。なお、コーチと呼ばれ
る座席車は1階にも座席がありました。
列車の移動で2泊というのは初めて(といいますか、世界中に他に
このような列車はあるのでしょうか?)でしたので、2日目の日は
何をして過ごしたらよいのだろう?と、乗る前から困っていまし
たが、このあたりが日本人の貧乏性の所以ですね。
こういうとき、ヨーロッパの人々は何もせずにお茶を飲みながら
おしゃべりしたり、一人のときは読書をしたりします。アメリカ
の人はトランプなどのカードゲームに興じるか、一人のときには
やはり読書をしています。
そういう訳で、私も部屋にいて企画の仕事を考えたり、ラウンジ
カーにいって車窓を眺めながらお茶をしていたりしました。
さて、その2泊する"ホテルの部屋"は、Superliner Bedroomと呼
ばれるシャワーとトイレが付いた「本当の部屋」です。



一般的な鉄道寝台の個室と同様に、折りたたまれたベッドを使えば
最大2名で使用可能。また、隣の部屋とのドアをリリースすれば、
家族やグループで最大4名で使えるようになっていて、アメリカの
ホテルに良くあるファミリー・ユースに対応する作りになっていま
す。
下段のベッドになる座席シートのウレタンも、たっぷりしていてソ
ファーのよう。小さな折りたたみテーブルを挟んで反対には座席も
備え付けられているので、向かい合って車窓を眺めながらおしゃべ
りを楽しむことができるようになっているこの部屋を、なぜか一人
で独占していました(笑)。
夜になるとスタッフがベッドメイクに来てくれて「ハーイ!マコト!
キミは通路に出ていて!」と言われて、私は広げた荷物を片付ける
間もなく部屋から追い出されます(笑)。このスタッフの彼女は手馴
れた手つきでベッドを作り、3分ほどで座席がベッドに早替り。

こうなったら、ベッドに横になって音楽でも聞きながら、暮れてい
く夕日を眺めることにしました。
ベッドは100cm以上の幅があって、とても快適。他の鉄道寝台
では狭いベッドに加えて揺れがあるので、ベッドから落ちやしない
かと不安になったりするものですが、このベッドなら何があっても
落ちないでしょう!
加えてシカゴまでのLake Shore Limitedと違い、アメリカ南西部の
田舎にもかかわらず線路の保線状況が極めて良好だったので、揺れ
も小さく走行音も静かで、時間が経つのを忘れるほどでした。
さて、このSouthwest Chief号は3000km以上を走破する長距離
列車ですので、ニューメキシコ州最大の都市アルバーカーキーで1
時間ほど停車して機関車に給油します。

原油を丸呑みするアメリカでもエミッション・コントロールが導入
されてきており、Southwest Chiefのディーゼル機関車はGE製。
エミッションクリアのプレートが貼られていました。

アムトラックの食堂車が楽しいものだと分かっていましたので、こ
の列車でも楽しみなのは食事です♪
アメリカ人の乗客をみていると、まずはお約束のようにビーフを頼
んでいて、私も奨められたので一度は食べなければと思って最後の
夜に頼みました。

ハーフポンドくらいあるステーキと、山盛りのサラダを食べると大
喰らいの私でも満足になって、パンは全部食べたかどうだったか記
憶にありません(笑)。
Southwest Chiefが走るシカゴ−LA間は、全米一有名なルート66
と並行しており、線路北側では何もない大地をかっ飛ばすクルマと
併走します。
列車から旧国道66号線を眺めていて、次回はキャノンボールにト
ライしようと決意をいたしました(笑)


にほんブログ村感謝!